2014年07月10日
サバイバルゲーム怪談その2
※ネットで読んだ話をスィグ的に修正を加えて書いてます。
その友人はテンションが高かった。
K『ホント凄いんだって!フラッシュライト!』
Amazonで購入したらしく、それを銃に取り付けてたんだな。
そしたら誰かに言いたくなって、見せたくなって、
仕方がなくなった。
そして今に至る
U『こんな時間に普通来るか?』
K『いいじゃん、どうせ暇だろ?』
夜も遅いのに友人に連れられて、近所の湖までドライブ
友人が言うには『誰も来ない絶好のシューティングレンジ』だそうだ。
その湖なら僕も知っていた。国内でも有名な湖である。
K『いや~流石に真っ暗。』
U『ここは1キロ以内に家は無いからなぁ~』
車のライトを消したら、本当に真っ暗
灯りは友人のライトだけ
友人は楽しそうに湖に向けて銃を撃っていた。
K『おもしれぇ~』
U『何が面白いんだか、どうせなら何か的にしろよ』
そう言われて友人は湖面をライトで探す。
K『お!ブイが浮いてる!』
そう言って友人が照らした先には白っぽい球体が流れていて、
好都合な事にだんだん近づいて来る。
友人は面白がってそれを撃っていたが、僕はふと思った。
(あれ?こんなに凪なのに何で近づいて来る訳?)
今日は対岸の道路灯が湖面に綺麗に写るくらいに凪いでる 。
なのにその白い球体は一定のペースで近づいて来てる
「トポン、トポン」
音たてながら流れてくる白い球体を、
友人は相変わらず面白がって撃っていたが
15メートルくらいまで近づいてふと気付いた
K「これ、首じゃね?」
友人がそう言って、僕は初めてその白い球体を凝視した。
目が付いていた。
こっちを見ていた。
K「うわぁああ!」
そう叫んで友人はフルオートでそれを撃ち、車へ走った!
僕も慌てて車に乗り込みエンジンを掛けようとしたが、掛からない!
思わず湖面を見たら、
堤防の下の岸壁から「ニョキ」と手が突き出す所だった
「べちゃ」
「べちゃ」
ライトで照らしてないのに、はっきり見える!
その白い物体が堤防を登ろうとしている!!
僕は焦ったがエンジンは掛からない。
堤防から車は5mも無い。
「ぐちゃ」
「ずるっ」
「とすっ」
その白い物体は堤防登り車に近づいて向かってきた!
U「うわぁああ!!」
ようやくエンジンがかかった!!!
ギアをドライブに叩き込んで全力で逃げた!
走り去る際に、思わずルームミラーで後ろをみたら
遠くで白い人型が両手を広げてた…。
ちゃんとゴーグルを貸してあげましょう。